ゼロコ NaYA coffeeライブ vol.2『ドライビングおにぎり』

ゼロコ NaYA coffeeライブ vol.2『ドライビングおにぎり』

2018年6月15日-17日の3日間、全3ステージを無事に終演しました。

 

『ドライビングおにぎり』は、東京で1度だけ行ったカフェライブの再演でした。

『ドライビングおにぎり』初演の様子はこちら

 

<演目リスト>

・シャドーオープニング

・○△□(皿回し、輪投げ、キューブ、再生機器ボタン)

・組み合わせマイム(「朝の支度」と「だるさ」、「ウェイター」と「山頂にて」)

・サッカー、ヘディング対決

・コーヒータイム(クロス、コーヒー早送り飲み)

・ダンボールクロス引き

・夏待ち

・ドライブとおにぎり

・夜のドライブ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初演『ドライビングおにぎり』を終えた直後から、どこかで再演できないかと機会を伺っていました。

NaYA coffeeさんでのライブが決まって、『ドライビングおにぎり』という公演が、NaYA coffeeの空間に適していると思ったので、「やっと再演できる!やった!!」という思いで、今回上演しました。

 

ゼロコが公演の再演を行ったのは今回が初めてでした。

再演を行うにあたり、前回作ったもののどの部分を残して、どこを再構築していくか、どの角度から新しい風を吹かせるかといったことを考えて、再創作していきました。

 

再演って台本がある分、新作を作るより楽なのかなとか、ちょっとでも考えたことがありましたが、いざ取り組んで見ると全くそんなこと無かったです。全く。

再演に取り組みはじめて、第一に感じたのはむしろ「新作作るよりも大変だな・・・」でした。

 

初演を終えた直後の「こういう手もあったな」とか「もし、こうじゃないパターンだったら・・・」とか、考えていたこともたくさん思い出してくるし、

自分自身の「初演を超えたい欲」も当然出てきました。

作品について、少し経験がある分、初演よりも「こうしたい」「ああしたい」が多かった気がします。

 

後にわかったのは再演は、新作を作るのとは種類の違う大変さがあるんだなってことでした。

再演は、初演よりも俯瞰して作品を見ることができた気がします。

一度作ったものを再び向き合って考える機会は作品の深みにつながって行くし、自分たちでも気づかなかった一面も多く発見できました。

 

初めての再演はとても糧になりました。

 

今回も場を提供していただいたNaYA coffee( @naya_coffee )さん。

 

 

今回ライブ中のコーヒーはNaYA coffeeが作ったブレンド『ZELKOVA MELO Blend』を提供してくだざいました。

『ZELKOVA MELO』とは僕たちの以前のユニット名で、僕たち自身もとても気に入っていた名前なので、こうして使っていただいてとても嬉しかったです。

 

また、『ドライビングおにぎりビスケット』という特別メニューも用意してくださいました。

 

 

僕たちもこんな特別メニューがあることを知らずに、本番直前に知らされて高揚しました!

赤飯と梅干しおにぎりに見立てたビスケット。

こちらも好評で、僕たちもたくさんいただきました。

 

さらに、NaYA coffeeさんは伊勢入りしてから、本番までの間、閉店後のお店を遅くまでライブの調整に使わせていただいたりと、本番以外の様々な部分でもたくさん力を貸していただきました。

一緒になってライブを盛り上げて、作り上げてくださいました。

本当にありがとうございました。

 

NaYA coffeeで『ドライビングおにぎり』を上演できて本当に良かったです。

 

地元でこうして、自分たちが作った作品を発表できることをとても有難く思っています。

そして、地元の方だけでなく、遠方からいらしてくださった方もいて、心から感謝しています。

 

これからも僕たちがおもしろいと思うものをつくっていきますので、また足を運んでいただけたら幸いです。

また、NaYA coffeeライブ vol.3もできますように。

 

ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。

 

濱口啓介

メモ:都電荒川線ライブについて

今年の4月に行った都電荒川線ライブ『そうこうしている』を終えて、「電車で行うライブ」について、気付いたことや感じたことをまとめます。

今後の活動に繋げるための自分たちのためのまとめですが、もし僕たち以外で電車で公演をやろうとしている方の参考にもなれば幸いです。

 

・座席について

・一般のお客さん

・専用の箱ではない

・ゆれる

・時間が決まっている

・日常空間

 

■座席について

座席が特徴的なので、座る位置によって、見え方がかなり変わってきます。

また、舞台以上に、身体の向きや道具の配置に対して意識するべきです。

逆にそれを利点に生かした演出も考えられます。

 

■一般のお客さん

前後の電車は通常運行しているので、十分な配慮が必要ですが、程度をわきまえれば即興的に絡む面白さが強い空間です。

貸切電車の車外アナウンスや電光表示はありますが、間違えて乗ってきそうなお客さんもいるので要対策です。

 

■専用の箱ではない

電車は劇場ではありません。

なので、小屋付きさんもいません。

本来の業務の合間を縫って、社員さんが打ち合わせをしてくださいます。

限られた時間の中で、円滑に打ち合わせや下見を行う必要があります。

 

また、貸切電車の前後は通常運行の電車であることや、電車内の備品に負荷をかけないことなどを意識した演出を行う必要があります。

通常運行の電車の内、特別に1つだけ貸切電車を設けている、という意識をちゃんと持っておかなければなりません。

 

■ゆれる

電車はゆれるので、足場がフラフラしてしまうことがあります。

走行している場所によっても揺れ方が異なります。

これはメリットにもなりえます。

 

■時間が決まっている

貸切電車以外は通常運行なので、当然ダイヤがあります。

舞台などでは、時間が押したり、巻いたりしても、演出にはあまり差し支えありません。

しかし、電車は乗り降りするのも、決まった時間でしか行うことができません。

 

舞台では「舞台上からはける」というのは、どのタイミングでもできますが、

電車では「〇〇駅で降りる」というのは、その駅に到着しないとできません。

つまり、駅に止まるタイミングとその前の演技を計算して作らなければなりません。

早めに、演技が終わると、駅に着くまで変な間が空いたり、演技が少し長くなると、その駅に早めに着いてしまい、最悪ダイヤの都合上、発車しなければならない可能性もあります。

 

これが今回一番、考えた部分でもあります。

 

また仕込みについても同じ。

小劇場やカフェライブでも仕込みは1日半程度かけることが多いですが、今回は10分程度で行いました。

持ち込み機材もありましたが、スタッフさんと連携してなんとか間に合わすことができました。

 

■日常空間

今回ライブを行った場は普段不特定多数の方が日常的に触れている場。

どんなにクオリティーの高い美術よりも、場のもつ力を感じました。

 

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「初めて」のことをすると、多くの発見があります。

発見しただけではなく、それを一度寝かして調理して、また世に出していきます。

また電車で遊びたいと企んでいます。

 

濱口啓介

ゼロコ都電荒川線ライブ『そうこうしている』

ゼロコ都電荒川線ライブ『そうこうしている』が無事に終わりました。

2018年4月20日、21日の2ステージ。

初めての走行電車内でのライブは無事に終わりました。

 

★演目

・前説アナウンス

・ゆらゆらオープニング

・自由な時間

(1日目:ロープのあれこれ、ジェンガ/2日目:バトル in ゆれる電車、バトル in ゆれる電車2、ジェンガ)

・満員電車

・線路は続くよ

・朝の支度

・走行している

 

今回の会場となった9002系。

 

ジェンガ。

 

自由な時間。初日。

 

自由な時間。2日目。

 

満員電車。

 

 

朝の支度。

 

車両選び・打ち合わせ

 

車両下見

 

 

稽古場

 

今回のライブは走行している電車内でのライブでした。

当日パンフレットにも書いたように、このライブを見て普段のる電車が違って見えたら…と思い、創作していきました。

 

電車の特徴のひとつに「ゆれ」があります。

加速、減速すればつり革はゆらゆらと揺れ、足場はだいたい不安定。

そんな中、揺れに弱いゲームをしたくなりました。天邪鬼ゼロコ。

 

「満員電車」は無対象の人間による満員電車の演目でした。

駅間距離などを計算して、乗り遅れたり、走って間に合ったり。

普段はストレスフルな環境である満員電車を笑いに変えたいと思ってつくりました。

 

ラスト前の「朝の支度」の演目は「車内で布団を敷いて寝る」という絵を想像したのが最初のきっかけです。

 

日常空間である「電車」と日常的な行動である「朝の支度」を合わせたこの演目。

普段のよくある行動を、場所を変えてみるだけで、見慣れない、違和感のある可笑しな光景に変わってしまいます。

この演目は日常よくある行動だけで構成されていて、単独でおもしろい動きはほとんど省いて作りました。

 

また、この演目は、お客さんをモノに見立てる演出も取り込みました。擬物法。

擬物法をここまでたくさん取り入れたのは初めてでした。とても面白かったです。

 

電車公演を打ってみて、電車でライブを行う特徴や色々と気がついた点があるので、自分の為のメモとして、また別のブログにまとめます。

 

あと、今回の『そうこうしている』でゼロコが単独ライブを打つようになって1年が経ちました。

1年間で9タイトル。

1年間つくり続けて、気付いたこともあるので、こちらもまた自分の為のメモとして、こっそりブログに記します。

 

朝の支度をして、1日過ごして、次の日になって、また起きて、朝の支度をする。

「繰り返される毎日」と「止まらない電車」。

どちらも、そうこうしているうちに時間はどんどん過ぎていく。

線路はつづくよどこまでも。と思っていても、いつかは終点についてしまう。

時間は有限。

だから、今日も走ろう。

 

そんなことを考えながら、ラストは2人で走りました。

貴重な時間を僕たちのライブに割いてくださった皆さま本当にありがとうございました。

また、今回協力してくださったスタッフの皆さま、車両を貸してくださった都電荒川線の皆さま大変ありがとうございました。

 

濱口啓介